投資初心者が銀行・証券会社の窓口に近付いてはいけない3つの理由

投資
投資を始めるきっかけになった方の中には、
銀行の窓口や証券会社の営業マンから
「銀行預金に預けていても、ほとんど金利が付かないので運用をした方がいいですよ」
と言われ、投資信託などの商品から勧められた方も多いのが現状です。

しかし、元証券マンとしてこれは絶対にお勧めできません!

この記事では、その理由について解説していきます。

投資初心者が銀行・証券会社の窓口に近付いてはいけない3つの理由

理由は以下の3つです。

理由

・銀行、証券会社はノルマ(会社の利益)が一番大事!

・金融機関はアドバイスのプロではなくて、販売のプロ!

・長期投資をさせるつもりはない!

それぞれについて解説していきます。

銀行、証券会社はノルマ(会社の利益)が一番大事!

私は、証券会社に勤めていました。

その経験から言わせてもらうと、
金融機関はお客さんの利益よりも会社の利益を優先できる人間だけが働ける場所です。

要するに、悪い言い方をすると、
お客さんが得しようが損しようが関係ないんですね・・・。
(例外はあるかもしれませんが・・・)

営業経験がある方は分かると思いますが、
営業にはノルマがあります。

それは個人単位のところもありますし、支店単位で決まっていたりします。
会社から課せられる毎月の営業ノルマは必達です。

ですので、これを達成できないと、
「給料泥棒」扱いです・・・。

私は入社前には、金融機関の仕事はお客さんの資産形成についてアドバイスしたり、
サポートしたりするのが仕事なのだと思っており、金融機関にはいいイメージを持っていました。

しかし、いざ入社してみると全然違いました・・・。

常にノルマとの闘い。
今はこの商品を購入してもらう時期じゃないと思っていても、
毎月のノルマを達成するのが仕事なので、そういうことは関係なく
ノルマ達成するように上司からはハッパをかけられる日々です。

つまり、

お客さんの利益<ノルマ

というより、

お客さんの利益<<<<<<<<<<<ノルマ

なのです。笑

普通は商品のメリット・デメリットを説明して、
リスクを知ったうえで購入してもらうのが当たり前なのですが、
デメリット(損が出る可能性)の方をあまり伝えたくないのが本音です。

だって、デメリットを説明すると
「なんか怖いからやめとこう・・・」
と思われてしまうと、困るからです。

ノルマがあると、どうしてもこういう考えになってしまいます。
私の知人も何人か金融機関で働いていますが、そのうちの何人かは
「俺らがやっていることは、詐欺みたいなもんだからなあ。」
「ノルマあるから、やらないといけない。」
と言っていました。

これが金融機関の現状です。

※あくまで個人的な見解も含んでいますので、
全ての金融機関に当てはまるわけではないことはご理解ください。

金融機関はアドバイスのプロではなくて、販売のプロ!

続いて、2つ目の金融機関はアドバイスのプロではなくて、販売のプロ!
という理由についてですが、

金融機関ではまず
商品に関しての内容はしっかりと研修などで、頭に叩き込みます。

それと同時に

どうすればこの商品を買ってもらえるか

も学びます。

商品の値段が上がるか下がるかや
この商品が目の前にいるお客さんに適した商品なのかは
あまり問題ではありません。

もちろん投資信託の価額や株価が上がるか下がるかは
誰にもわかりませんし、投資は自己責任なので、
最終的に判断するのはお客さん本人ですが・・・。

金融機関で大事なのは、
資産形成のアドバイスのノウハウではなく、販売するためのノウハウです。

この販売ノウハウの餌食になるのが、
投資初心者です。

なぜなら、投資経験者や投資について勉強したことがある人は
金融機関がすすめている商品は決して買わないからです。

それは、なぜか。

金融機関が進めている金融商品は

手数料がバカ高い金融機関が儲けやすい商品

だと知っているからです。

金融機関は手数料ビジネスなので、
お客さんから得る手数料で儲けています。

手数料が高い商品を販売すればするほど
金融機関は儲けることができるわけです。

この手数料ビジネスというのが、3つ目の理由にもつながってきます。

長期投資をさせるつもりはない!

金融機関は基本的に、投資信託などの金融商品の「購入手数料」で儲けています。

購入手数料は購入したときにだけかかる費用ですので、
一人のお客さんに何度も金融商品を購入してもらった方が
いいわけです。

ですので、一つの商品を購入してもらってそれをずっと

保有し続けてもらっても金融機関にはメリットがあまりありません。

投資信託の保有中にかかる「信託報酬」もありますが、
これは販売した金融機関にはあまり入ってきません。

だから、金融機関からすると

次々と新しい金融商品に乗り換えてもらいたい

っていうのが本音です。

だから、一つの商品に長期で投資してもらうわけにはいきません。

今回のコロナの影響などで、価額が大きく下がった時には
サポートするという名目で別の商品をすすめて、
乗り換えてもらおうとします。

そして、別の商品に乗り換えてもらうことができれば、
購入手数料が金融機関に入るわけですね。

こういう金融機関の儲ける仕組みがあるので、
銀行の窓口や証券会社の営業マンの販売スタイルは
長期投資を目的としたものにはなっていないと言えます。

まとめ

以上、金融機関側の目線をお伝えしました。

投資初心者はまず金融機関の窓口に足を運ぶのではなく、
こういった金融機関の内情を理解してから、
どうやって金融機関と付き合っていくか、しっかりと考えていく必要があります。

こういうと、じゃあ投資初心者はどうすればいいの?

という疑問が浮かぶかと思います。

その答えは、

自分で色々調べて勉強しながら投資をしていく

ということになるでしょうね。

幸い、今はネットで調べれば多くの投資に関する情報が出てきますので、
そういう情報を参考に少額から投資を始めていきましょう。

そうやって勉強したことがあなたの資産を守り、増やすカギになります。

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