「投資を始めようと思うけど、何から始めればいいかわからない。」
「いろんな情報があって分からない」
そんな疑問にお答えしています。
この記事を読むことで
最初に投資するべき投資商品や
投資方法等が分かります。
あくまで、投資を始めて将来のために
少しでもお金を増やしていきいたい人向けの記事です。
短期間で大きく利益を得たいと思っている方には参考にならないと思います。
投資初心者の投資の始め方
さて、投資を始めようと思っても、
何から始めればいいか分からないですよね。
だからと言って、金融機関に行ってお勧めを聞くのは
元証券マンの私から言わせてもらうと、投資の失敗を意味します。
じゃあ何から始めればいいかというと結論は以下になります。
結論
・S&P500でインデックス投資から始める
・時間分散のため積立てから始める
・つみたてNISAなどの非課税口座を活用する
S&P500でインデックス投資から始める
まず、投資初心者が投資を始める場合、
比較的値動きの理由がわかりやすい
株価指数に連動する投資信託かETFに
少額から投資を始めることをお勧めします。
初めは、自分が投資したお金がどこに投資されているのかが
分かりやすい投資先で手数料が安いものを選択しましょう。
その条件に合うものがインデックス投資になります。
インデックス投資で代表されるのが、
日本だと、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)。
アメリカだと、ダウ平均株価やS&P500です。
日経平均株価は日本を代表する225社の株価を平均したもので、
TOPIXは東京証券取引所第1部に上場している会社の時価総額を数値化したものです。
時価総額というのは「株価×発行済み株式数」で表され、
株式市場の規模の大きさを数値化したもの。
この数値が大きくなればなるほど
株式市場の規模が大きくなっているという事になります。
ダウ平均株価はアメリカの代表する30社の株価を平均した数値、
S&P500は上記のTOPIXのアメリカ版で、
アメリカの代表的な500社の株価を指数値化したものです。
このうちお勧めするのがS&P500に連動する投資信託やETFです。
ではなぜ、株価の平均ではなく、時価総額(株式市場の規模)の方なのかというと、
時価総額の方が、より多くの会社が対象なので、より分散効果があるからです。
また、平均株価だと、株価の数字が大きい会社の株価の変動により影響を受けやすいので、
株式市場全体の動きとしては、少し偏りが出るからです。
時価総額の場合は、時価総額の金額が大きい企業の株価の影響を受けやすくなっています。
実際、プロの投資家は平均株価よりも時価総額の数値を見て、
市況を判断しています。
なぜアメリカのS&Pなのか
次になぜ日本のTOPIXではなくて、アメリカのS&P500なのかについてですが、
それは、まだまだ
世界の金融の中心はアメリカ
だからです。
それに、アメリカと日本の株式市場は連動することが多く、
アメリカ市場の株価が上がった次の日には、日本市場の株価が上がることが多いです。
(必ずそうなるわけではありません。)
S&P500に投資する→アメリカの経済状況の見通しがわかる→日本の経済状況の見通しもわかる
という構図になるわけです。
やはり、自分の大切なお金を投資するところが
どういう状況になっているのかは知っておきたいですよね。
最初はよくわからなくても、3か月ぐらい値段が上がった理由、
下がった理由をチェックしておけば、
なんとなくでも、金融経済の知識がついてきます。
実際に自分のお金を使わないと、勉強しようと思わないでしょうから、
投資をきっかけに勉強を始めるのはいい機会と言えるのではないでしょうか?
また、かなり前から金融の中心はアメリカなので、
よりお金が株式市場に流れ込みやすい状況にありました。
TOPIとS&P500のチャート比較
こちらは、過去25年間ぐらいのTOPIXとS&P500の値動きを比較したものです。
赤がS&P500、青がTOPIXです。
一目瞭然ですよね。
アメリカの市場規模は約7倍、
対する日本はほとんど変わっていません・・・。
これが日本で「失われた30年」といわれる理由です。
悲しくなりますね・・・。
近年は特に、中央銀行がお金を擦りまくっているので、
その金が株式市場に入り、アメリカの株価は大きく上昇してきています。
現状では、アメリカの中央銀行は今後もお金を擦り続けると言っているので、
この流れは今後も続くものと個人的にはみています。
このような理由から、よりリターンが狙える可能性があり、
世界や日本の経済の動きが把握できる
S&P500を投資先に考えるのが合理的な考えになると言えます。
時間分散のため積立てから始める
では、投資する方法はどういう方法があるかというと、
投資初心者が一度に大きな金額を投資するのはリスクが高いので、
まずは月々数万円などの一定金額を毎月積み立てる方法をお勧めします。
毎月一定金額を買うことで、値段が安いときには多く買うことができ、
値段が高いときには少なく買うことになり、
購入金額を平均化することができます。
投資の基本は「安くなったら買い、高くなったら売る」ですので、
毎月一定金額を買うことは理にかなっています。
これをドルコスト平均法といいます。
投資初心者にはこれがお勧めです。
つみたてNISAなどの非課税口座を活用する
この少額から毎月積み立てる買い方に適した制度があります。
それが「つみたてNISA」です。
この制度は年間40万円までの投資の利益に対してかかる税金(通常、20.315%)が
最長20年間非課税になる制度です。
通常、100万円の利益が出たら、
約20万円が税金として引かれてしまいますが、
この制度を使えば、100万円丸々が利益として受け取れることになります。
少額を積立てて投資をする場合には、
基本10年以上などの長期投資になると思いますので、
20年間非課税制度を受けられるのはメリットがあります。
ただし、この口座を開く金融機関によって
つみたてNISAの対象になる投資商品が違いますので、
S&P500に投資する商品が対象になっている金融機関で
つみたてNISAの口座を開設するようにしてください。
基本的には全体的に手数料が安いネット証券で開設すれば間違いないですね。
(投資対象が同じでも商品によって手数料が違うので注意してください。)
ネット証券は、日本においての口座開設数、商品数など考えると
楽天証券かSBI証券が無難です。
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